RESEARCH

脳波を用いた乳幼児の急性脳症の分類を改善する相関ヒストグラム

この研究のポイント

短い時間区間から脳波の波形の組を取り出し、相関係数の分布をヒストグラムで表します。この特徴を用いて、乳幼児の急性脳症における重篤な後遺症の有無を早期に判定する手法を検討します。

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概要

乳幼児の急性脳症では、重い後遺症が残ることがあります。この研究では、脳の活動を電気信号として記録した「脳波」を使い、後遺症が生じるかどうかを発症の早い段階で見分ける方法を検討しています。

着目したのは、脳波の波形どうしの似方です。診断に関する知識を手掛かりに、短い時間区間から波形の組をランダムに選び、それぞれがどれくらい似ているかを数値にします。そして、似方の数値がどの範囲にどれくらい集まるかを、棒グラフのような「相関ヒストグラム」にまとめます。1組の波形だけでなく、さまざまな組の関係をまとめて判断に使う点が工夫です。

急性脳症の患者のデータで評価したところ、この特徴を使う方法は、比較した従来手法よりも高い分類性能を示し、その差は統計的にも確認されました。ここで示したのは収集した患者データでの分類結果であり、脳波から早期に判断するための手掛かりを探る研究です。

発表文献

発表文献(日本語)

  • 池本 龍矢, 大栗 聖由, 西山 正志, 前垣 義弘,
    けいれん重積型急性脳症と熱性けいれん重積の判別におけるエポック自動選択の検討,
    2026年度(第77回)電気・情報関連学会中国支部連合大会, R26-21-01, pp. 1 - 2, October 2026.
  • 西山 正志, 臼井 愛美, 岩井 儀雄, 大栗 聖由, 前垣 義弘,
    相関ヒストグラムを用いた小児急性脳症の判別,
    電子情報通信学会論文誌 D, Vol.J99-D, No.12, pp.1132-1141, December 2016.
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