この研究のポイント
人物の印象を評価しているときの視線分布を、身体部位に応じた条件付き確率として表します。評価する印象単語や身体部位の違いが、注目の分布に与える影響を調べます。

概要
人物の写真を見て印象を考えるとき、私たちは体のどこに目を向けているのでしょうか。本研究では、ある印象を表す言葉が写真の人物にどのくらい当てはまるかを評価してもらい、その間の視線を調べます。人がどこを見るかだけでなく、その見方を数値で比較できるようにすることが目的です。
視線の位置を計測し、身体の各部位に目が向く様子を確率で表します。その際、どの部位について調べるかを条件にして、視線の分布を整理します。このような表し方を「条件付き確率」と呼びます。これにより、評価する印象の言葉や、注目する身体部位が変わったときに、視線の分布がどの程度違うかを比べられます。
実験では、印象の言葉、または身体部位を変えると、確率で表した視線分布の違いが大きくなることが分かりました。人物への印象を考える際の見方は一様ではなく、評価する内容や身体部位に応じて変化することを示しています。
発表文献
- 木下 顕, 井上 路子, 西山 正志, 岩井 儀雄,
身体への印象単語を判別する際に計測された視線位置分布の確率表現,
精密工学会誌, vol. 86, no. 12, pp. 989 - 996, December 2020. - Ken Kinoshita, Michiko Inoue, Masashi Nishiyama, Yoshio Iwai,
Body-part Attention Probability for Measuring Gaze During Impression Word Evaluation, Proceedings of 23rd International Conference on Human-Computer Interaction (HCII), CCIS 1420, pp. 105 - 112, July 2021. [Short movie]