この研究のポイント
性別や年齢などの身体的特徴と、服装などの付帯的特徴を組み合わせて共起属性を作ります。それぞれの属性に対する識別の信頼度を特徴とし、異なる画像に映る同一人物を対応付けます。

概要
別々の画像に写る人が同じ人物かを照合することを「人物再同定」と呼びます。本研究では、性別、年齢、髪型、服装といった特徴を、一つずつ独立に使うだけでなく、組み合わせて使う方法を提案しました。例えば「スーツを着た男性」や「長い髪でスカートを着用している人」のような組合せです。
これらの組合せは「共起属性」と呼び、人物を検索する公開Webサイトの方法を参考に設計しました。まず、各組合せに当てはまるかを画像から判断する仕組みを学習します。次に、その当てはまりの度合いを数値の並びにまとめ、画像どうしの似ている度合いを学ぶ方法を使って、照合する画像を比較します。
複数の公開データセットで実験したところ、比較した既存の方法より、同じ人物を対応付ける性能が大きく向上しました。また、どの特徴の組合せが照合に特に役立つかを分析する方法も示しました。特徴を組み合わせることで、人物を区別するための情報をより豊かに表す研究です。
発表文献
- Masashi Nishiyama, Shota Nakano, Tappei Yotsumoto, Hiroki Yoshimura, Yoshio Iwai and Kazunori Sugahara,
Person Re-identification using Co-occurrence Attributes of Physical and Adhered Human Characteristics, Proceedings of 23rd International Conference on Pattern Recognition (ICPR), pp. 2086 - 2091, December 2016.
発表文献(日本語)
- 中野 翔太, 四元 辰平, 吉村 宏紀, 西山 正志, 岩井 儀雄, 菅原 一孔,
身体と外見の共起属性を用いた人物対応付け,
電子情報通信学会論文誌 D, Vol.J100-D, No.1, pp.104-114, January 2017.