RESEARCH

人物再同定のための準同型暗号を用いた個人情報の保護

この研究のポイント

人物画像から抽出した特徴を準同型暗号で保護し、復号せずに特徴間の距離を計算します。個人情報に相当する特徴を暗号化したまま、複数カメラに映る人物を対応付けます。

HomomorphicEncryption.jpg

概要

複数のカメラに映った人が同じ人物かどうかを調べるには、画像から取り出した特徴を比べます。しかし、その特徴には個人に関する情報が含まれるため、外部の計算サーバーで扱うときには保護が必要です。本研究では、特徴を暗号化したまま比較する方法を調べます。

使うのは、暗号を解かなくても計算できる「準同型暗号」です。人物の特徴を数の並びで表し、暗号化した状態で、二つの特徴がどれくらい似ているかを計算します。この暗号を使えるように、特徴の値を一定の規則で整数に置き換える処理も行います。これにより、公開ネットワーク上のサーバーに、暗号を解かずに比較の計算を任せられます。

実験では、暗号化と整数への置き換えを使う場合と使わない場合を比較しました。データのばらつきを考慮すると、同じ人物を見つける精度に明確な差は見られませんでした。特徴を暗号化して比較する方法の有効性を、人物照合の精度から確かめました。

発表文献

otama1.png