この研究のポイント
立ち位置・顔の向き・声の方向をカメラとマイクから取得します。これらの身体的行動を用いて、対話を見ている人が対話に参加する状態へ移る過程を推定します。

概要
ポスター発表では、少し離れて様子を見ていた人が、途中から会話に加わることがあります。本研究では、この「見ている人」から「会話に参加する人」への変化を、カメラとマイクで捉えた行動から推定します。従来の方法では、すでに参加している人と発表者が主な対象でした。
人が参加しようとする気持ちそのものを、機械が直接読み取ることは難しいため、外から観察できる行動を手掛かりにします。具体的には、どこに立っているか、顔をどちらに向けているか、声がどの方向から聞こえるかを利用します。
実際のポスター発表で集めたデータを使い、これらの行動のどのような値を手掛かりにすると、会話への参加の変化を捉えやすくなるかを分析しました。心の中の状態を直接測る代わりに、位置・顔の向き・声の方向から、対話の場への関わり方を捉えることを目指しています。
発表文献
- 神原 隆宏, 西山 正志, 岩井 儀雄,
対話型プレゼンテーションにおける非参与者から参与者への状態遷移推定,
ヒューマンインタフェース学会論文誌, Vol. 22, No. 1, pp. 13 - 24, February 2020. - Tatsuya Era, Hiroki Yoshimura, Masashi Nishiyama, Yoshio Iwai,
Inferring State Transition from Bystander to Participant in Free-style Conversational Interaction, Proceedings of 14th IEEE International Conference on Advanced Video and Signal based Surveillance (AVSS), pp. 1 - 6, August 2017.