この研究のポイント
実写アバタが地図を指差しながら経路を案内するシステムを用意します。経路描画テストと主観評価を通じて、指差し動作が経路理解とシステムへの好感度に与える影響を別々に調べます。
概要
道案内をする人が地図を指差すと、行き方は分かりやすくなるでしょうか。また、その案内役を好ましく感じるでしょうか。本研究では、実際の人を撮影した「実写アバタ」を使い、この二つの効果を分けて調べました。
アバタが地図を指差しながら経路を伝える案内システムを用意しました。参加者には案内を受けた後、理解した経路を地図に描いてもらいました。さらに、システムをどの程度好ましく感じたかをアンケートで尋ね、経路の理解と印象の両方を評価しました。
実験では、指差しによってシステムへの好感度が高まり、その差は統計的にも確認されました。一方、経路を正しく理解することを助ける効果は見られませんでした。案内を好ましく感じることと、内容を正確に理解することは、別々に確かめる必要があると分かりました。
発表文献
- Michiko Inoue, Aya Shiraiwa, Hiroki Yoshimura, Masashi Nishiyama, Yoshio Iwai,
Evaluating Effects of Hand Pointing by an Image-based Avatar of a Navigation System, Proceedings of 20th International Conference on Human-Computer Interaction (HCII), Part II, pp. 370 - 380, July 2018.
発表文献(日本語)
- 井上 路子, 白岩 史, 吉村 宏紀, 西山 正志, 岩井 儀雄,
道案内インタフェースにおける実写アバタの手振り動作の効果検証,
ヒューマンインタフェース学会論文誌, Vol.20, No.3, pp.343 - 352, August 2018.