この研究のポイント
頭上カメラの深度映像から、立っている人物の小さな身体動揺を計測します。揺れの時間的な特徴を周波数解析し、持っている手荷物が重いか軽いかを分類します。

概要
人はじっと立っているように見えても、体はわずかに揺れています。この「身体動揺」が、持っている荷物の重さによって変わるのではないかと考えました。本研究では、その小さな揺れから、手荷物が重いか軽いかを見分ける方法を調べます。
頭上に置いたカメラで、立っている人を撮影します。使うのは、表面までの距離も記録できる深度画像の映像です。映像から体の揺れを時間に沿って取り出し、ゆっくりした揺れと速い揺れがどの程度含まれるかを調べます。この「周波数解析」によって、荷物の軽重を分類するための情報を作ります。
荷物を持つ人の映像を集めて実験したところ、身体動揺から取り出した情報が、手荷物を重い・軽いに分類するのに役立つことを確認しました。荷物そのものの見た目ではなく、それを持つ人の小さな動きに着目した研究です。
発表文献
- 山口 優太,中山 晴貴,神谷 卓也, 西山 正志, 岩井 儀雄, 櫛田 大輔,
身体動揺の時系列深度画像における時間手掛りを用いた手荷物の軽重認識,
精密工学会誌, vol. 88, no. 1, pp. 91 - 101, January 2022. - Yuta Yamaguchi, Takuya Kamitani, Masashi Nishiyama, Yoshio Iwai, Daisuke Kushida,
Extracting features of body sway for baggage weight classification,
Proceedings of IEEE 9th Global Conference on Consumer Electronics (GCCE), OS-QOL.6, pp. 443 - 446, October 2020.