この研究のポイント
広告の服を自分が着る様子を想像し、他者に与える印象を予測しているときの視線を計測します。頭部が見える画像と隠れた画像で、どの身体部位に視線が集中するかを調べます。

概要
SNSなどで服の広告を見たとき、「自分が着たら、周りの人にどんな印象を与えるだろう」と考えることがあります。そのとき、写真のどこを見ているのでしょうか。この研究では、広告に写った服を自分が着る様子を想像し、他者に与える印象を予測している人の視線を調べました。
参加者が画像を見ている間に目の向きを測り、画像のどの位置に視線が向いたかを記録しました。さらに、頭部・胸部・腹部などの身体部位ごとに、視線がどの程度集まるかを比較しました。画像内の人物そのものの魅力を評価するのではなく、自分がその服を着た場合の印象を考える課題です。
頭から足先までが写った画像では、視線は胸部に最も集まり、次いで頭部に集まる傾向がありました。頭部が隠れた画像では、胸部の次に腹部へ視線が集まりました。
関連文献
- Fuyuko Iwasaki, Michiko Inoue, Masashi Nishiyama,
Gaze distribution of an observer while imagining wearing clothing portrayed in an advertisement and predicting the impression on others, Proceedings of 26th International Conference on Human-Computer Interaction (HCII), vol. EPCE, pp. 34 - 47, July 2024. [Slides] - 岩崎 芙由子, 西山 正志, 岩井 儀雄,
全身画像や頭隠れ画像から受ける衣服印象に関する視線の時系列変化の調査,
HCGシンポジウム, B-5-4, pp. 1 - 6, December 2021. [最優秀インタラクティブ発表賞] [Short movie]