この研究のポイント
実際の人が立っているときの身体動揺を分析し、動きがほぼ止まる時点どうしをつなぎます。任意の長さの揺れ映像を合成して、アバタが待機している時間にも人らしい動きを与えます。
概要
人は立って待っているときも、体がわずかに揺れています。画面の中の案内役も、話したり動作したりするときだけでなく、待っている間の動きが自然さに関わります。本研究では、実際の人を撮影した「実写アバタ」に、人らしい小さな揺れを与える方法を提案しました。
1台のカメラで立っている人を撮影し、身体の各部分が時間とともにどう揺れるかを調べます。そして、動きがほぼ止まる時点を探し、そのような時点どうしをランダムにつなぎます。これにより、元の映像から、必要な長さだけ小さな揺れが続く新しい映像を作れます。
作成したアバタを参加者に見てもらい、比較用の方法で作ったアバタと印象を比べました。その結果、提案した方法で身体の揺れを加えたアバタの方が、生きているように感じられることが分かりました。対話の前後や動作の合間にある待ち時間を、人らしく表現するための研究です。
発表文献
- Masashi Nishiyama, Tsubasa Miyauchi, Hiroki Yoshimura, and Yoshio Iwai
Synthesizing Realistic Image-based Avatars by Body Sway Analysis,
Proceedings of 4th International Conference on Human-Agent Interaction (HAI), pp. 155 - 162, October 2016.
発表文献(日本語)
- 宮内 翼, 吉村 宏紀, 西山 正志, 岩井 儀雄,
身体動揺の計測による待ち状態の実写アバタ生成,
電子情報通信学会論文誌 D, Vol.J100-D, No.3, pp.365-375, March 2017.